楽天モバイルの長期利用ユーザーが解説!
- 私たちは楽天モバイル回線と他社SIM回線を複数契約し使い勝手を検証しサイト運営を行なっています。運営:株式会社七変化
目次
楽天モバイル回線の使用バンドを知りたい
楽天モバイルは、docomo、au、ソフトバンクと同じく、独自回線で電波を提供している携帯キャリアです。
この記事では、以下のトピックについて解説します。
- 現在の楽天自社回線の4G(LTE)回線バンドはBand 3と2024年6月にスタートしたBand 28の2バンド
- 2024年6月27日より楽天モバイルで4Gプラチナバンドである700MHz(Band 28)帯のサービス提供を開始
- 楽天モバイル回線エリア外ではau回線に自動ローミングしBand 18/26も使用
- 楽天モバイルの5GのバンドはSub6のn77とミリ波のn257の2つ
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楽天モバイルの4G/5Gバンド一覧表
通信規格 | バンド名 | 周波数帯 |
---|---|---|
4G(LTE) | Band 3 | 1.7GHz帯 |
4G(LTE) ※パートナー回線(KDDI) |
Band 18/26 | 800MHz帯 ※プラチナバンド |
4G(LTE) ※2024年6月27日提供開始 |
Band 28 | 700MHz帯 ※プラチナバンド |
5G Sub6 | n77 | 4.5GHz帯 |
5G mmWave | n257 | 28GHz帯 |
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楽天自社回線の4GバンドはBand 3/Band 28の2つ
現在楽天モバイルが持っている4G(LTE)のバンドはBand 3とBand 28の2バンドとなっています。
MNOとしてのサービス開始の歴史が浅く利用者数が最も少ない楽天モバイルのバンドはau、docomo、ソフトバンクと比較すると少ない状況ですが、2024年6月よりプラチナバンドのBand 28の提供が開始されました。
- au、docomoは7種類、ソフトバンクは8種類の4G(LTE)のバンドが割り当てられています
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楽天モバイルがプラチナバンドを2024年6月27日に提供開始
4G(LTE)の周波数帯のうち700〜900MHz帯はプラチナバンドと呼ばれ、建物の中や隅々まで電波が届きやすい特性を持ったバンドです。
2023年10月に楽天モバイルが700MHz帯のプラチナバンドの割り当てを獲得したことが発表され、獲得したバンドは770〜773MHzの3Hz幅、上りは715〜718MHzの4Hz幅となります。
- 楽天モバイルの700MHz帯のプラチナバンドは4G(LTE)のバンド28です。
2024年6月27日にはプラチナバンドの商用サービスの電波発射を開始したことが楽天モバイル株式会社より発表されました。
楽天モバイル株式会社(以下「楽天モバイル」)は、総務省より認定を受けた「プラチナバンド」とも呼ばれる700MHz帯(注1)において、本日6月27日に商用サービスを開始したことをお知らせします。
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楽天モバイルの4Gプラチナバンドは自社回線エリアが弱いエリアから優先拡大
楽天モバイルのプラチナバンドは電波が隅々まで届きやすい特性を持ったバンドです。
現在楽天モバイルの自社回線の電波が弱いエリアを中心に、プラチナバンドの基地局アンテナの整備を進めていく予定です。
楽天モバイルは新規の基地局建設だけでなく、すでに設置済みの楽天モバイルや複数キャリア共用の基地局に対してアンテナを設置することで迅速にプラチナバンドの対応エリアを広げていく予定です。
まずは東京都心部の地下や屋内からプラチナバンド対応を進めていき、大阪や名古屋、福岡など全国の大都市へと広げていきます。
これにより楽天モバイルの電波が地下鉄や屋内、地下街など、今まで障害物が多く電波状況が悪かった場所でつながりやすくなります。
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プラチナバンドがないと、建物の中などで電波が繋がらない事象が起こりやすい
プラチナバンドは、建物の中にも回り込みやすい周波数帯のため、電波のつながりが大事な携帯会社にとって利益の多い周波数帯です。
そのため「プラチナ」という言葉がついています。
現在楽天モバイルを利用している場合、現時点ではマンションなどの大きな建物の中心付近や地下空間、混雑するエリアで電波がつながらないという声も多いです。
- 2024年4月現在でも私が楽天モバイル回線を使っていると都市部の大型の商業施設の地下フロアなどでデータ通信ができない場合や、QRコード決済での支払いがスムーズにできない場合がありました。
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楽天モバイルではKDDIのプラチナバンドを借りている地域もある
肝心の電波が繋がらないと、スマートフォンが圏外になってしまい、大事な時に連絡などができません。
そのため、楽天モバイルの電波がつながりにくい場所は、KDDIのローミング(バンドはauのBand 18/26)で提供しています。
ただ、もともとKDDIのローミングは日本全国で使えるようになっていましたが、楽天モバイルの提供エリアが拡大するにつれ、提供を停止する都道府県も出てきています。
また、提供を停止すると発表されている都道府県でも、地下鉄や地下街、トンネルなどの場所では、引き続きローミングの電波が提供されている場所もあります。
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パートナー回線月5GB使用で速度制限が撤廃された
また、以前はパートナー回線で月に5GB使用した際に速度制限がかかっていました。
しかし、2023年6月に提供開始されたRakuten最強プランではこの制限が撤廃され、全エリア無制限で使用することができるようになりました。
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楽天モバイルの5GバンドはSub6のn77とミリ波のn257
一方、楽天モバイルが持っている5Gのバンドは、
- 早期からエリアが拡大してきているSub6と呼ばれるn77
- より高速通信が可能だがエリアが現状では限られるミリ波のn257
のどちらのバンドにも対応しています。
関東地方では2024年内に年初と比べて5G Sub6のエリアを1.6倍まで急速に拡大させる計画を楽天モバイルが発表しており、首都圏では楽天モバイルで5Gにつながるエリアが増加しそうです。
2024年5月から年内を目途に、関東地方における楽天回線5G(Sub6)エリアを2024年1月比で最大1.6倍まで順次拡大していきます
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楽天モバイルの電波の改善に向けた取り組み
電波のつながりが悪いという声をよく聞く楽天モバイルですが、何も対策をしていないわけではありません。
基地局の増設も進んでおり、人口のカバー率も2023年6月時点で99%となっています。
この章では、楽天モバイルが行っている電波改善の取り組みについて、以下の順に解説します。
- Rakuten Casaの設置
- 新タイプのアンテナの導入
- 政府へのプラチナバンド再割り当ての要求
- スペースモバイル計画
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Rakuten Casaの設置
Rakuten Casaとは、屋内での楽天モバイルの電波状況を改善するために、楽天が提供する小型基地局のことです。
月額利用料などは不要で、店舗や個人宅への設置が進んでいます。
また、使用方法も複雑というわけではなく、屋内のインターネット回線に繋ぐだけで、その場所を楽天モバイル回線エリアにすることができます。
Wifiのルーターと同じような使用感と考えてください。
その手軽さから、現在では全国の数万箇所の設置がなされているため、スマホ決済を利用している店舗などで効果を発揮し、状況の改善が見込まれています。
新タイプのアンテナの導入
楽天は店舗のレジ部分に電波を集中させることができるアンテナを米国企業と開発しています。
こちらもキャッシュレスに対応するための策であり、屋内の通信が悪いというユーザーの声を反映させた結果ということがわかるでしょう。
まだまだ3大キャリアの電波の安定感には及びませんが、悪い口コミもどんどん少なくなってきているように思います。
ソフトバンクも過去に似たような策を実施
実は、昔のソフトバンクも、楽天モバイルのように電波が悪いという評判があった時期がありました。
その時の対策として、これまた楽天モバイルの対策と同じように、店舗や個人宅に小型の基地局を設置したりしています。
また、ソフトバンクは当時、iPhoneを独占販売することで、電波のつながりにくさというデメリットを補っていました。
これに対し、楽天モバイルは価格とデータ無制限という策で対応しているので、こちらも似たような策をとっているといえるでしょう。
つまり、時間が経つにつれて、大元の基地局や楽天モバイルのエリアが拡大していき、いつか「楽天モバイルは昔は遅かった」と話す時が来るかもしれません。
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楽天モバイルはプラチナバンド獲得で巻き返しを狙う
楽天モバイルは2024年3月よりプラチナバンドの運用を4Gで開始予定です。
プラチナバンドの楽天自社回線への導入によって、4Gエリアが全国で繋がりやすくなり他社との差が縮まることが期待されています。
現在の楽天モバイルは
- 楽天自社回線の4GのバンドはBand 3のみで一部エリアではauのBand 18/26も使用
- 5GのバンドはSub6のn77とミリ波のn257の2つ
のバンドを使用していて、他にKDDIのバンド(auのBand 18/26)をパートナー回線として一部エリアで使用しています。
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本ページの情報は2024年7月11日時点の情報です。最新の情報については必ず各サービスの公式サイトご確認ください。
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